【解説】2023年度「本試」共通テスト 日本史B  第1問A

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【解説】2023年度「本試」共通テスト 日本史B  第1問A

 

問1: この問題は、キリコとハルタの会話からアとイの適切な組み合わせを選ぶ問題です。会話の内容から、アは郵便制度を整えた人物、イは彼が設立した企業を指しています。ハルタが言うように、アは1871年に郵便制度を整えた人物で、会話によれば、イは渋沢栄一が設立した企業です。よって、正解は② ア 前島密 イ 大阪紡績会社 です。

問2: この問題は、図1の切手の問題点が図2でどのように改善されたかについて述べた適切でない文を選ぶ問題です。会話から、図1が不評であった理由のいくつかが改善されたことがわかります。しかし、①は料金単位の変更に関するもので、図1と図2の切手の問題点と改善には関係ありません。よって、正解は①新たに造られる貨幣に合わせるために,料金単位を銭から厘に変更した です。

問3: この問題は、図3の切手のごく一部だけが焼失を免れた理由を述べた文を選ぶ問題です。会話によれば、図3の切手は関東大震災が発生したために印刷した切手のほとんどが焼失しました。正解は②です。それによると、焼失を免れた理由は、図3の切手が南洋諸島にある郵便局に送られていたためです。つまり、大部分が焼失した切手とは別の場所にあったことが、焼失を免れた主な要因となりました。

南洋諸島とは、西太平洋にある多くの島々を指します。現在、この地域はいくつかの国や自治領に分かれています。南洋諸島には、以下のような国や地域が含まれます。

ミクロネシア連邦: ポンペイ、チューク、コスラエ、ヤップなどの島々から構成されています。
マーシャル諸島: マジュロ、クェゼリン環礁、ビキニ環礁などの島々が含まれます。
パラオ: キョロール、ペリリュウ、アンガウルなどの島々が含まれます。
グアム: アメリカ合衆国の海外領土で、マリアナ諸島の一部です。
北マリアナ諸島: サイパン、ロタ、テニアンなどの島々で構成されるアメリカ合衆国の自治領です。
ナウル: 世界最小の島国のひとつで、太平洋に位置しています。
キリバス: タラワ、キリティマティ、バナバなどの島々が含まれます。
これらの島々は、日本統治時代には「南洋庁」の管轄下にありましたが、第二次世界大戦後は主権が移譲され、現在の国家や地域となっています。

問4: この問題は、史料に関連して述べた文XとYの正誤の組み合わせを選ぶ問題です。史料から、Xは誤りであり、Yは正しいことがわかります。よって、正解は③ X 誤 Y 正 です。

問5: この問題は、国民を戦争に向かわせるための標語やスローガンに関して述べた文Ⅰ~Ⅲを古いものから年代順に正しく配列したものを選ぶ問題です。正しい配列は④ Ⅱ-Ⅲ-Ⅰ です。

問6: 敗戦直後の放送・メディアについて正しい文を選ぶ問題です。正解は③で、開放的な大衆文化が広がり、「リンゴの歌(唄)」が流行しました。

問7: 絵はがきX・Yと、それに関する文a~dとの組み合わせが最も適切なものを選ぶ問題です。正解は③で、Xはb(日中戦争下の学校の様子)と関連し、Yはc(蔣介石が重慶に移り、日本への抗戦を続けた)と関連しています。

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